ご紹介するのは神輿高覧掛けの修理作業の一部です。
神輿「高覧掛け」とは姫路市で行われる灘の喧嘩祭りで使われる神輿の前後左右に飾られる金糸色糸での総刺繍で作られた飾りが高覧掛けと申します。
駒縫いされた糸の捻れ、金糸の剥がれ・色糸の色褪せ等の、祭りで破損した修復困難と思われるものを新品同様に修理復元する作業です。
裏の部分はあまりお見せしたくないのですが、ここでは修理作業工程の一部のみを見て頂いて居ります。
「駒縫いの龍」です。
裁縫コテ、櫛などを使って一つ一つ丁寧に(龍の鱗などの)糸剥がれ等を修復して行く工程です。
また変色したところには、目張りをして彩色を施します。
「川中島の戦い」の一部再現したものです。
馬の目が取れている、武者の鎧が剥げているのを金彩・彩色などで修復しています。
全作業完成図では色鮮やかな武者姿の再現です。
「西鬼若丸鯉退治」の図です。細部に渡り修復している様子です。 完成図バックの赤の毛氈も新調です。